高校のとき、ボランティアとして放課後児童クラブや保育園へ行ったことで、子どもたちとふれあう楽しさに目覚めました。商業系の高校だったので、進路は自然と事務職を目指していたのですが、かつ子どもたちとの交流がある学校事務という仕事は、今では私に合っていたと感じています。この仕事に就いて嬉しかったのは、学生時代お世話になった恩師と一緒に働けたこと。当時の私を知る先生と同じ職場にいるのは気恥しい面もありましたが、いただいた恩を直接返せる喜びもありました。地元に就職したことで、育ててもらった学校という場所はもちろん、広くは大好きな島根に貢献できていると思うと、ますます仕事にも熱が入りますね。
仕事はおもに、先生方の給与や福利厚生、予算の管理など行っています。あと、教具や生徒たちが使うタブレットなどの備品管理も業務のひとつ。ICT関係は、最近特にめまぐるしく変化している部分で、私自身知識を付けることはもちろん、業者とやりとりしながら子どもたちや先生方にとってより良い環境を作れるよう奮闘中です。直接生徒と関わることが少ない私ですが、学校行事などを通して子どもたちと話すときは、いつも元気をもらっています。また、島根出身でありながら知らないこともたくさんあって、ふるさと学習では生徒と一緒になって地域の人の話に耳を傾けることも。子どもたちの生き生きとした表情を見られることは、私の日々の活力になっています。
学校事務は変化のスピードが速い職場です。6年目の私でも、まだまだ身に付けるべきスキルに気づかされる日々。対応力に自信がある人や、効率的な業務改善などに意欲を持てる人にはやりがいがあると思います。常に私も、自分の得意な面を生かして仕事がこなせるよう、目標を持って働いています。あとは、少し余裕ができれば、もっと校内に目を向け、子どもたちと話す機会を増やしたり、より過ごしやすい学校になるために自分のできることを考えていきたいです。事務職に就こうと考えたとき、子どもたちと関われる仕事は、意外と多くないと思うんです。だからこそ、学校の一員としての充実感や、子ども好きならわかる喜びを得られる職場が、私は大好きですね。